典型的な属性

とある初心者向けのローカル資料を作成していたのだけれども、一つの難題に付き当たってしまった。
「HTMLで初めて“属性”という概念を説明する時、何を例に取り上げたら良いだろう。」
ぱっと思いついたのがa要素のhref属性だ。だが、URIも何も説明していない時に、参照に関するルールを教えるのは難しい。リンクするためのサンプル・ページをもう一つ用意しなければならないというのも難点の一つである。もう一つはimg要素のsrc属性だが、これも同様にURIの解説が必要だし、空要素という特殊な例だから出来れば避けておきたい。
もっと簡単で、分かりやすい典型的なタイプの属性は無いものか。
ある意味では、font要素はこういう時に便利である。color属性だのsize属性だのをちょちょいと弄れば、面白いほど見た目が変化するのである。point-size属性あたりも良い。さぞかし、読者はHTMLというものを“素晴らしく”理解してくれるに違いない。
title属性あたりが一番無難かとも思ったのだけれども、いまいちtitle属性を上手く言い表す表現が思いつかなかった。「小さいツールチップの中にテキストを表示する」では駄目だろうな。仕様書を引いたら、「この属性は、当該要素に関する助言的情報を提供する。」とあった。分からなくも無いが、aかabbrでも組み合わせないと具体的な例文がさっぱり出てこない。―単に私の表現力不足か。
よく考えてみたら、strictなDTDでは直感的な属性があまり存在しない事に気付く。それこそ、MSIEには無視される類のものばかりだ。XHTML 2.0になると、属性がごっそりAttribute Collectionsに纏められてしまって、要素毎の固有属性は数えるほどしかない。独自拡張の謎な属性が乱発しすぎて無駄にHTMLを難しくしていたのだから、そういう統合は当然の結果なのかもしれない。CSSというものを全く知らなかった頃、p要素やdiv要素にbgcolor属性を付けても色が変わらないのがとても不思議だった。
結局思いつかないので、色々なサイトを見て回ることに。

//www.w3.org/TR/html4/intro/sgmltut.html#h-3.2.2">HTML 4.01 Specification:h1要素にid属性
//www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/www/filename.html#start">はじめてのWebドキュメントづくり:a要素のhref属性
//www.kanzaki.com/docs/html/lesson1.html#S80">ごく簡単なHTMLの説明 30分HTML講座:a要素のhref属性
//homepage.mac.com/toda/html/17_img.html">簡単で正しいHTMLの書き方:img要素のsrc属性
//members.jcom.home.ne.jp/jintrick/Personal/markup_sub.html#address">Personnel 初心者のためのホームページ作成講座:div要素のclass属性
//members.jcom.home.ne.jp/pctips/www/introduction.html">PCTips HTMLの定義のための覚書:blockquote要素のcite属性
//tohoho.wakusei.ne.jp/wwwbeg3.htm#FontSize">とほほのWWW入門:font要素のsize属性
//www.scollabo.com/banban/lectur/ht2.html">Web for beginner 作成支援:p要素にstyle属性

以外とバラバラで面白い。面白がってる場合でも無いのだけれど。折角だから、title属性で頑張ってみようか。