イメージマップ

サーバ/クライアントサイドイメージマップは、XHTML 2.0にも未だに存在している。率直に言えば、必要無いのではないかと思う。
私自身、これらを殆ど使った事が無いし、見かけた事もあまり無い。使われているとすれば、FlashやらScriptやらを多用してわざわざアクセスしにくくしているサイトだけじゃないか、というのは偏見か。画像をクリックした時に期待されるアクションは、サイズが大きい画像の表示か、longsrc属性のみにすべきだ。ましてや画像の一部分しか反応しないアンカーなんて、アクセスしにくい事この上ない。
XHTML 2.0では、イメージマップは実装上に大きな問題がある。何故ならば、width属性やsize属性などの大きさを規定する属性がXHTML2にひとつも無いのである。つまりはレンダリング方法や画像の大きさは、ユーザエージェントやCSSに完全に依存しているはずだ。事実、imodeなどの携帯端末は画像を画面サイズに併せてリサイズする。にも関わらず、HTMLの範疇でcoord属性による座標指定をするのはいささか難がある。パーセント指定も可能なので全く無理とは言わないが、非常に浮いた存在である。
ワーキングドラフトの4版から5版にかけてイメージマップが大きく仕様変更されているところから見て、Working Group は何も考えていない訳では無いようだ。事実、従来の<map>要素や<area>要素が廃止され、殆どの要素をイメージマップ化できるように考案されている。今後の更なる改善を期待したい。