HTML+ に関するメモ
既に「過去の遺物」ですが、あえて掘り起こして紹介します。英語のドラフトをさらっと流し読みしただけなので、正確性に全く保証はありません。面白そうな所だけを取り出しています。
- ルート要素が
<HTMLPLUS>〜</HTMLPLUS>
- 非空要素のインライン画像要素:
<IMAGE>〜</IMAGE>
があった。 - CPAPTIONとセットで使える画像要素の<FIG>〜</FIG>。イメージマップもこれで。
- A要素にEFFECT属性がある。(トランジション?)
- 人名を表す PERSON要素、コマンドを表す CMD要素、引数を表す ARG要素。
- FOOTNOTE要素、ABSTRACT要素、NOTE要素。
- マージンを定めるMARGIN要素がある。(仕様は謎)
- INS要素、DEL要素のかわりにADDED要素、REMOVE要素。
- ONLINE要素とPRINT要素。(CSSの
@media
に近いのかと) - XHTML2にもある ライン要素(<L>) が定義されている。出所はここだったのか。
nowrap="nowrap"
ではなく、wrap="off"
。P要素でも使える。- H1〜H6は、「Headers」?
- BLOCKQUOTEに相当するのがQUOTE要素。
- TR要素は行区切り!(BR要素に近い仕様)。
- メールヘッダを付加する MH要素。
- INPUT要素の入力データ型を定義できる。(INT、FLOAT等)
- 整形テキストのタブ空白をピクセル指定できる。(<tab at="40">)
- 数式要素MATHと、それに属する SUB,SUP,BOX,OVER,ARRAY,ITEM要素
謎な部分も結構あるけれども、参考に出来る点は幾つかある。例えば、image要素がもし普及していたならば、わざわざ「object要素を使うかimg要素を使うか」で迷う事は無かっただろう。L要素はXHTML 2.0で採用されている。
Netscape社が考案しただけあって、MH要素やTAB要素、MARGIN要素などブラウザ・サイドから見た仕様がかなり多い。それはそれで便利だったかもしれないが、HTMLの本質ではないので仕方が無い。
この独自仕様はHTML3.0のドラフトにかなり反映されている。3.0はHTML+以上に謎の拡張が多い仕様なので面白い。今度暇な時にでも仕様書をじっくり読んでみたい。ひょっとしたら、(X)HTMLも今とは全然違う代物になっていたのかもしれないのだ。