右クリックのアクセシビリティ

私の自宅PCのマウスは、右クリックで決定する。マウスの設定を「左利き用」にしているためである。別に私自身が左利きというわけではないが、随分古いマウスのため左ボタンが大変効きにくくなっているからだ。そのため良く使う決定のためのボタンを、磨耗していない右ボタンに割り当てている。
ところが困った事に、全てのアプリケーションでそれが反映されるわけではない。ちゃんと左クリックでコンテキスト・メニューが出るものもあれば、右クリックで出るものもある。一つのアプリケーションの中でも、ツールバー上では右クリックで、クライアントエリアでは左クリックで操作しなければならないものもある。最も酷かった例として、どちらのボタンも補助ボタンと認識されてしまい、マウスによって全く操作できなかったアプリケーションがあった。
残念ながらこの現状を考えると、あまり「左利き用」はおすすめできない。私は既に慣れたものの、初心者なら恐らく混乱するだろう。アプリケーションだけではない。ほとんどのマニュアル・Howto本には「右クリック」・「左クリック」と解説されている。その言葉を真に受けるならば、私は恐らく何も操作することが出来なくなるだろう。
右クリック一つにも、考慮すべきアクセシビリティの課題が潜んでいる。