教える事の難しさ

初心者に物事を教えるというのは、予想以上に大変な事だ。昨日もあるアマチュア写真家のサイト作成の手伝いをしていて、つくづくそう感じた。日々論じている「正しい正しくない云々」なんてものは、こんな時にはさっぱり役立たない。
ガチガチのWindowsユーザはまず「デスクトップ」と「マイドキュメント」しか使わない(偏見?)ので、フォルダ階層という概念を把握するのが非常に難しい。まず一番最初に突っかかるのはリンクやインライン画像を設定する時の、“相対URI”の解決である。Windows98のデフォルトではフォルダを一つ開くたびに新しいウィンドウが開くので、そのフォルダが現在何処に位置しているかが分からない。ましてや、フォルダ間の親子関係の理解なんぞは極めて困難である。
もう一つは「ブラウザを開く」ときと「ソースを編集する」ときのマウス操作の使い分けについて。「右クリック」→「送る」→「Sakuraエディタ」と何度教えてもなかなか理解できない(私も普段Send toなどまず使わないが)。開くは飽くまで「開く」しか知らないからだ。細かい事のようで、意外と難しい事である。
あとは拡張子の表示とか。Windowsは親切で設定しているのだろうが、いざ少し難しいことをやろうとすると、拡張子の概念がユーザに無いので導入しにくい。杜甫々氏の解説に相変わらず人気があるのは、そのあたりに原因があるのかもしれない。少なくとも限りなく親切なのは確かだ。その先に待ち受けるものには、あえて言及しないが。