廃止予定の要素
XHTML 1.1に存在し、XHTML 2.0で廃止される事がほぼ確実な要素をリストアップしてみた。もし10年後にも通用する文書を作成したいなら、これらの要素を全く使わないか、簡単に置きかえられるように配慮しておけば後々面倒ではなくなる。
<img />
Embedding Attribute Collectionとして src属性 が含まれており、要素としてのimgは廃止されている。これによって、殆どの要素を画像として置きかえる事が出来るようになった。また、object要素を用いて明示的にイメージを埋め込む事も出来る。<acronym>...</acronym>
元々はMicrosoft社の独自拡張から生まれた要素であり、abbr要素との使い分けが議論されていた。XHTML2では完全にabbr要素に統合されてしまい、acronym要素は廃止されている。<ins>...</ins>, <del>...</del>
Edit Collection として、edit属性及びdatatime属性によって全ての要素に適用する事が出来るようになった。要素としてのこれらのタグは廃止されている。DTD的にもかなりイリーガルな存在だっただけに、この変更はかなり妥当か。ちなみにedit属性の取りうる値は" inserted | deleted | changed | moved "
の4つとなっている。<base />
Hypertext Attribute Collection内のxml:base
属性として一般化されている。ページ内での局所的な基準URIの指定が出来るようになっており、ヘッダ情報内の要素としては廃止。<q>...</q>
quote
要素に名前を変えている。quote
要素との違いは、ユーザエージェントはデフォルトで引用符を付けるべきでは無いという点だけ。q要素の扱いが各UAで異なったために引用符が2重に付いてしまうという不具合があったので、それを防ぐためだろうか。<b>...</b>, <i>...</i>, <tt>...</tt>, <big>...</big>, <small>...</small>
辛うじてXHTML1.1でも生き残っていた物理スタイル要素だが、ここに来て完全に廃止されている。bigとsmallはISO/IEC 15445でも既に廃止されていた。<bdo>...</bdo>
Bi-directional Text Collectionのdir
属性が拡張され、双方向性アルゴリズムの上書きを明示する属性値 (" lro | rlo ")が加えられた。スタイルシートを用いてこれらの規則を定義することが出来る。<map>..</map>, <area />
Image Map Attribute Collectionに含まれており、殆どの要素をイメージマップとして扱う事ができる。尚、イメージマップは未だ深く検討中で、仕様がこれから大幅に変わる可能性も有り得る。廃止される可能性のある要素
これらの要素はワーキングドラフト5版公開時でも未だ検討中で、廃止されるかどうかは明確ではない。- <hr />
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- <strong>...</strong>
- <h1>...</h1>〜<h6>...</h6>
- <param />