左右マージン


次に、その文書の概観を掴みたいときがあります。この時どうするかといえば、自分の環境で実現できる最大のウィンドウ幅を利用して、一度に視界に入ってくる段落の冒頭や見出しを可能な限り多くさせます。この場合、左右マージンは邪魔以外の何物でもありません。
この意見には、概ね賛成です。私は普段、解像度1280×1024のフルスクリーンで閲覧しているのですが、600px程度の横幅で固定されているテキストが非道く寂しく見えます。逆に低い解像度しか実現できない端末ならば、より問題となるかもしれません。わざわざ一度に多くの情報を得たいが為に高い解像度にしているというのに、このような横幅の固定はユーザの自由を著しく奪います。 ― そういう時の為のユーザスタイルシートなのでしょうけれど。
とはいえ、ある程度の左右マージンは時にはユーザに有利に働く場合があるのではないかと私は考えています。文書の概要を掴む時、本文に適度な左マージンが指定されていると見出しを視覚的に抽出し易くなります。見出しレベルに合わせてマージンを大きく取る事によって、文書構造が掴めます。「飛ばし読み」をする際、適切にマージンが置かれたテキストならば、左端を追っていくことでより見出しごとに文章を追いやすくなるのではないでしょうか。
ただし、最深のノードテキストでウィンドウサイズの3%程度が限界かもしれません。あまり広く取りすぎると貴重なウィンドウ領域を奪います。